1970s-
1970年代
デリア食品(株)誕生の時代背景
1970年代の日本は、女性の社会進出や核家族化が進み、スーパーや外食産業の増加など、食に関わる環境が大きく変わりはじめていました。
家庭で手づくりするのが当たり前の時代から少しずつ食事が外部へ、そして多様化していきます。
持ち帰って盛り付けるだけで食べられる調理済み食品(惣菜)への需要が高まりつつあり、スーパーの前身である個人商店(肉屋・魚屋)がマヨネーズサラダや惣菜を作り始めたのもこの頃でした。

1973年
3月サラダプロジェクトチームの発足
マヨネーズの更なる需要拡大のため、キユーピーグループの各部署からメンバーを選出し、サラダプロジェクトチームが発足しました。
①個人商店に衛生的なマヨネーズサラダの製造ノウハウを提供する。
②ベーカリー用サラダの新規販売チャネル開拓を目指す。
という基本的な考えがまとまりました。
9月新会社(株)キユーピーフローズンの設立
サラダプロジェクトチームの考えを進めるため、
デリア食品の前身会社であるキユーピーフローズンが設立されました。

1974年
5月ベーカリー向けに「デリア」サラダを発売
「デリア」ブランドのルーツ
フレッシュサラダなどのチルド食品のイメージを「健康・安心・美味しさ・毎日・新鮮・緑黄野菜」などに結びつけました。そのイメージにあう言葉の中からスペイン語の「毎日(diaria)」を日本語風にアレンジした「デリア」になりました。
「デリア」ブランドのルーツ
フレッシュサラダなどのチルド食品のイメージを「健康・安心・美味しさ・毎日・新鮮・緑黄野菜」などに結びつけました。そのイメージにあう言葉の中からスペイン語の「毎日(diaria)」を日本語風にアレンジした「デリア」になりました。

1975年
7月1日デリア食品(株)を設立
キユーピーフローズンの社名を改変してデリア食品が設立されました。サラダやチルド食品市場の成長性に着目し、キユーピーとは別会社・別ブランドで事業を展開することにしました。独自の製造、販売、物流の仕組み、販売チャネルを持つことで、市場のニーズに効果的に対応しようとしました。
初代社長 中澤 澄行
- 支店:東京、大阪
- 従業員:20名
- 売上高:3200万円

1976年
チルド物流網を確立
業界でまだ確立されていなかったチルド物流網の構築に取り組みました。温度管理を徹底するために、お取引先の納品場所へ冷ケースを設置するなど、チルド物流の仕組みを独自に確立しました。
また、営業担当者が2トン冷蔵車を運転しながら既存顧客への対応と新規開拓を行っていました。チルド商品のおいしさが伝わるようになると、チルドドレッシングやたまご製品などの幅広い商品を展開していきました。

1980s-
1980年
12月二代目社長 宮内 恒治
宮内さんのモットー「明るさと積極性」は現在もデリア食品の社内風土として引き継がれています。
- 支店:東京、大阪
- 従業員数:30名
- 売上高:40億円
1983年
4月名古屋支店を開設

1984年
8月デイリーメイト(株)の設立(東京都青梅市)
大手コンビニエンスストアの惣菜製造工場として発足しましたが、1992年に取引を終了。その後も主要取引先の政策により製造量が1/3に縮小されるなど激動の時期をデリア食品と共に乗り越えてきました。
- 2001年11月 生産能力増強のため、東京都青梅市今井に青梅工場を設立
- 2002年4月 デリア食品グループ化
- 2009年12月 (株)デイリーメイトとアルブスター(株)及び昭島野菜加工(株)を合併し(株)旬菜デリへ

1985年
7月デリア食品10周年
1986年
2月福岡支店を開設

1987年
12月札幌支店を開設

1988年
3月昭島野菜加工(株)を設立(東京都昭島市)
当時、外食の業務用市場や中食市場でカット野菜やボイル野菜の需要が増えると予測されました。また、マヨネーズやドレッシング類、サラダ類の関連商材としても必要不可欠だったため、野菜加工工場として設立されました。
- 2002年4月 デリア食品グループ化
- 2009年12月 (株)デイリーメイトとアルブスター(株)及び昭島野菜加工(株)を合併し(株)旬菜デリへ

1990s-
1990年
12月キユーピーグループの惣菜事業の再編
量販店の惣菜市場の成長に伴い、キユーピーに惣菜事業部署が新設されました。大手量販店の惣菜販売はキユーピー特販事業部署が引き継ぎました。一方でデリア食品は東京・大阪・名古屋のエリアに絞り活動を継続することになりました。
三代目社長 高橋 靖
- 支店:東京、名古屋、大阪
- 従業員数:60名
- 売上高:251億円

1995年
7月デリア食品創立20周年
12月生産拠点の構築
キユーピーは惣菜が事業として成り立つと判断。グループ生産子会社の事業転換や惣菜生産会社の新設により全国供給体制を構築し始めました。惣菜生産会社は別会社として、社名は地域名に”デリカ”をつけました。
1996年
アルブスター(株)で惣菜の製造開始
冷凍食品を製造していましたが販売量が伸びず苦戦していました。サラダ・惣菜を主力にしたチルド商品の製造へシフトしデリア食品の販売支援を得ました。
- 2002年4月 デリア食品グループ化
- 2009年12月 (株)デイリーメイトとアルブスター(株)及び昭島野菜加工(株)を合併し(株)旬菜デリへ
アルブスター(株)の概要
1975年9月に卵白加工品の製造販売を目的に設立されたキユーピーグループの会社です。

1998年
3月(株)セトデリカの設立(愛知県瀬戸市)
キユーピーの主要取引先(株)みの勘の惣菜部門(瀬戸工場及び瀬戸野菜工場)を引き継いでセトデリカが設立されました。
大手コンビニエンスストアや中部一円のスーパーマーケット中心に惣菜類を供給しました。
- 2000年9月 新棟を増床し生産能力を増強
- 2000年12月 デリア食品グループ化
- 2008年2月 大手コンビニエンスストア向け商品の供給を解消して、スーパーマーケット中心の商品供給に転換

8月(株)イシカリデリカの設立(北海道札幌市)
キユーピーグループの野津漬物(株)の札幌工場跡地を活用してイシカリデリカが設立されました。
- 2000年6月 デリア食品グループ化
- 2003年9月 新工場の建設
生産量の増加に伴い、キユーソー流通システム札幌営業所近くに新工場を建設しました。

10月(株)ハンシンデリカの設立(兵庫県伊丹市)
キユーピー伊丹工場の惣菜製造部門から独立してハンシンデリカが設立されました。
- 2000年6月 デリア食品グループ化
- 2002年7月 新工場の建設
生産量の増加に伴い、キユーピー伊丹工場敷地内に惣菜新棟を建設。じゃが芋処理設備を導入してポテトサラダの一貫製造を開始しました。 - 2013年12月 キユーピーグループの(株)かやかをデリア食品グループ化して、同社をハンシンデリカ綾部工場としました。

2000s-
2000年
6月組織再編 生販一体へ
市場競争力を高めることを目的とし、デリア食品を中心に生産・販売が一体となった事業体制を構築することになりました。
- (株)イシカリデリカをデリア食品グループ化
- (株)ハンシンデリカをデリア食品グループ化
10月新生デリア食品の誕生
取引先からキユーピーへ対する惣菜に関するニーズが高まりつつありました。エリア内での自己完結経営、直取引、365日の生産・販売・物流の体制を拡充させ惣菜事業を一本化することが検討されました。その結果、キユーピー惣菜事業部署をデリア食品に営業統合し新生デリア食品として営業活動することが決定しました。

10月(株)トスデリカの設立(佐賀県鳥栖市)
キユーピー鳥栖工場の惣菜製造部門より独立してトスデリカが設立されました。
- 2000年12月 デリア食品グループ化
- 2008年4月 新工場の建設
生産量の増加に伴い、鳥栖キユーピー敷地内に惣菜工場を建設しました。

12月(株)セトデリカをデリア食品グループ化
(株)トスデリカをデリア食品グループ化
- 営業拠点:5支店
- 生産拠点:4社4工場
2002年
4月(株)デイリーメイトをデリア食品グループ化
アルブスター(株)をデリア食品グループ化
昭島野菜加工(株)をデリア食品グループ化
- 営業拠点:5支店
- 生産拠点:7社8工場
11月四代目社長 副島 洋
- 支店:札幌、東京、名古屋、大阪、福岡
- 従業員数:100名
- 売上高:318億円
2003年
12月(株)キタカミデリカの設立
東北支店を開設
- 営業拠点:6支店
- 生産拠点:8社9工場


2005年
7月デリア食品創立30周年
11月五代目社長 佐藤 重郎
- 支店:札幌、東北、東京、名古屋、大阪、福岡
- 従業員数:116名
- 売上高:318億円
- 支店:札幌、東北、東京、名古屋、大阪、福岡
- 従業員数:116名
- 売上高:318億円
2008年
11月六代目社長 兵藤 透
- 支店:札幌、東北、東京、名古屋、大阪、福岡
- 従業員数:113名
- 売上高:337億円
大阪支店岡山営業所を開設(2020年12月閉所)

2009年
3月東京支店信越営業所を開設
- 営業拠点:6支店2営業所
- 生産拠点:8社9工場
7月 (株)ホットドッグへ出資
愛犬を中心としたペット専用の食品メーカーへ出資しました。
- 2010年3月 愛犬と飼い主さんが一緒に食べられる「コミュニケーションフード(コミフ)」の発売
- 2011年3月 デリア食品グループ化


12月 (株)旬菜デリの設立(東京都昭島市)
デリア食品グループの(株)デイリーメイト(東京都青梅市)、アルブスター(株)(茨城県五霞町)、昭島野菜加工(株)(東京都昭島市)と3社統合合併して(株)旬菜デリを設立。それぞれ、青梅事業所、五霞事業所、昭島事業所としました。
- 営業拠点:6支店2営業所
- 生産拠点:6社9工場
2010s-
12月キユーピーグループの(株)ファミリーシェフをデリア食品グループに統合し(株)旬菜デリ相模原事業所とした
- 営業拠点:6支店2営業所
- 生産拠点:6社10工場
(株)ファミリーシェフの概要
1990年9月にキユーピーの資本金51%で設立しました。大手コンビニエンスストア向けにサラダ・惣菜・麺・サンドイッチなどを製造・販売していた会社です。
(株)ファミリーシェフの概要
1990年9月にキユーピーの資本金51%で設立しました。大手コンビニエンスストア向けにサラダ・惣菜・麺・サンドイッチなどを製造・販売していた会社です。

2011年
12月キユーピーグループの(株)菜華より業務用漬物の販売を移管
(株)菜華の概要
1998年3月設立(本社:東京都青梅市)で、漬物などを製造・販売していた会社です。1956年設立の野津漬物食品株式会社が前身で、1973年からキユーピーグループになっています。
(株)菜華の概要
1998年3月設立(本社:東京都青梅市)で、漬物などを製造・販売していた会社です。1956年設立の野津漬物食品株式会社が前身で、1973年からキユーピーグループになっています。
2012年
2月七代目社長 中村 智義
- 支店:札幌、東北、東京、名古屋、大阪、福岡
- 従業員数:122名
- 売上高:387億円
10月旬菜デリ 新工場(東京都昭島市)の竣工
首都圏の需要増加に対応していくために、旧青梅事業所と旧昭島事業所を統合し、新昭島事業所を稼働させました。
- 営業拠点:6支店2営業所
- 生産拠点:6社9工場

2013年
1月初の海外店舗として中国江蘇省南通市に惣菜店「日菜」(発音:リーツァイ)をオープン(2015年7月閉店)
“日本の中食文化を海外へつたえたい”という想いをかたちにしました。サラダ・煮物・お寿司・お好み焼きなどの惣菜販売と、ラーメン・うどんなどのイートインメニューを提供しました。夏祭りや浴衣イベントなど日本文化を取り入れたことで販売数も順調で、中国における日本の中食文化の可能性を感じられる挑戦になりました。

10月本社機能をキユーピー中河原工場敷地内から仙川キユーポートへ移管
仙川キユーポートの概要
キユーピーは、東京都調布市の旧仙川工場跡地に、研究開発機能とグループのオフィス機能をあわせ持つ「仙川キユーポート」を開設し、首都圏に点在するグループ17事業所のオフィス機能を仙川に集約しました。
仙川キユーポートの概要
キユーピーは、東京都調布市の旧仙川工場跡地に、研究開発機能とグループのオフィス機能をあわせ持つ「仙川キユーポート」を開設し、首都圏に点在するグループ17事業所のオフィス機能を仙川に集約しました。

12月キユーピーグループの(株)かやか(京都府綾部市)をデリア食品グループに統合し(株)ハンシンデリカ綾部工場と名称変更した
- 営業拠点:6支店2営業所
- 生産拠点:6社10工場
2015年
2月八代目社長 姫野 實
- 支店:札幌、東北、東京、名古屋、大阪、福岡
- 従業員数:140名
- 売上高:496億円
7月デリア食品創立40周年
「ポテトサラダの日」(10月10日)を制定
みんなに愛されている「ポテトサラダ」のおいしさや楽しさ、たくさんの魅力を伝え、もっとたくさんの方に食べていただきたい。また、ポテトサラダを通じて、生産者と生活者をつなげていきたいという想いから制定しました。
日付は北海道産のじゃがいもの収穫時期である10月で、ポテト=PoTaToのTaToが1010をイメージできること。また、ポテトサラダの主原料である人参、じゃがいも、きゅうり、玉ねぎを横に並べると1010に見えることなどから10月10日になりました。
ポテトサラダをイメージした「ポテサラちゃん」は、ポテトサラダを応援するマスコットとして誕生しました。



12月デリアファーム(きゅうりプラント)を埼玉県所沢市に設立
主要野菜の一つであるキュウリを年間で約2,200トン使用しています。しかし、特に冬場には、数量の確保や価格相場の乱高下、品質の安定化といった課題を抱えていました。これらの問題を解決し、安定した原料の調達を実現するため、自社での生産に乗り出しました。

2016年
マカロニサラダの日(1月11日)を制定
みんなに愛されている「マカロニサラダ」のおいしさや楽しさ、たくさんの魅力を伝え、もっとたくさんの方に食べていただきたいという想いから制定しました。日付は「マカロニサラダ」の主材料であるマカロニの形が数字の1に似ていることから、1が「サ・ラ・ダ」と3つ並ぶ1月11日になりました。

9月(株)キユーソー流通システムとの合同出資で(株)フレッシュデリカネットワーク(東京都府中市)を設立
チルド物流機能をより強くし、物流の円滑化やコスト低減を図る目的で物流会社を立ち上げました。
2017年
3月沖縄営業所開設
日本全国への販売体制を確立
- 営業拠点:6支店3営業所
- 生産拠点:6社10工場

5月東京 表参道にサラダ専門店「EVERYTHING SALAD 青山」をオープン (2020年1月閉店)
「野菜はなんでもサラダになる」をコンセプトにサラダ専門レストランに挑戦しました。
デリア食品が40年以上にわたり培ってきた惣菜メニューのレシピ開発や新鮮な材料調達の強みを生かし、“野菜を毎日食べ続けてほしい”という想いをかたちにしました。

2019年
2月九代目社長 柴崎 健
- 支店:札幌、東北、東京、名古屋、大阪、福岡
- 従業員数:224名
- 売上高:583億円
2020s-
2020年
7月惣菜ショップ「Deli comer」(デリコメール)をオープン
「野菜の魅力をギュッと詰め込んだサラダや惣菜をお届けするショップ」をコンセプトにして野菜中心の多彩なメニューを揃えています。日々の接客を通じてお客様の声を集め、その声をもとにした商品開発を行うなどBtoCマーケティングに挑戦しています。
- 2020年7月 エキュート日暮里に開店
- 2021年3月 nonowa国立に開店
- 2022年4月 グランスタ東京に開店

9月惣菜初「機能性表示食品のサラダ」を発売
機能性表示食品のポテトサラダを、「カラダ想いメニュー」シリーズとして発売。

2022年
2月十代目社長 竹中 成人
- 支店:札幌、東北、東京、名古屋、大阪、福岡
- 従業員数:276名
- 売上高:605億円
7月コーポレートブランドロゴマークの刷新
「新しいデリア食品へ進化して行く」という決意を、新たな企業ブランドロゴマークで表明しました。
ロゴマークに込められた想い
外国の方にも認識してもらいやすい英字表記の「deria」にしています。
サラダを中心とした惣菜メーカーであることがわかるように、サラダボウルで食材があえられている様子を表現しながら、同時に人々の身体に新鮮で健康な食品が入っていく様子も表現しています。
色は、食材からイメージし、葉物サラダをイメージした緑色と黄緑色、卵やポテトサラダ等をイメージしたオレンジ色、サラダの彩りを表現するためトマトやパプリカなどをイメージした赤色で構成しています。
緑色、オレンジ色、赤色の3色は、「健康」「親しみやすさ」「元気」のイメージも表現しています。
2024年
4月デリアブランド元年
競争が激化する中食業界で、お客様に「選ばれる惣菜ブランド」を目指し、自社商品ブランド「デリア」を立ち上げました。


2025年
7月デリア食品創立50周年
1975年の創業以来、デリア食品は、変化対応と新たな挑戦を続けてきました。次の50年に向けて、その精神を継承し続けるとともに、めざす姿『みんなに「やさしい」を届けよう。』の実現に取り組んでいきます。