TOP MESSAGE社長メッセージ

地球環境の劇的な変化に伴い、次世代への地球環境の継承や資源の有効活用など世界的に環境についての認識レベルが上がり、危機感も同様に増しています。SDGsやサスティナブルといった言葉が全世界の人に共有されるようになってきました。

デリア食品グループでは、キユーピーグループのサステナビリティ基本方針に則り、サステナビリティ活動を推進しております。特に「資源の有効活用や循環」「気候変動への対応」を重点課題と捉え具体的施策に挑んでいます。

「資源の有効活用や循環」については、製造工程上での食品ロス削減の取り組みを行い、再生水の活用を実施しております。製造工程から出る「野菜未利用部」は、発酵による肥料化(堆肥原料)や飼料化(家畜の餌)等に活用しています。また、製品の包材にも「再生樹脂」や「バイオ樹脂」を配合したものを積極的に使用しています。

「気候変動への対応」では太陽光発電による自然エネルギー活用はもとより、工場の照明のLED化や、省エネ型の製造設備の導入を図っております。

以上のような活動を定量的な軸にしながら、デリア食品グループはサラダ惣菜メーカーとして「人と環境をおもいやり」、「食を通して豊かな社会づくりへの貢献」を組織的に進めております。商品の設計・原料調達から生産・販売・消費まで、バリューチェーン全体を通じて、おいしくて安全で地球にやさしい、サラダやお惣菜をお届けすることにこだわって参ります。

竹中 成人

FOOD LOSS食品ロス

デリア食品のお惣菜は、受注生産を基本としております。受注された分だけを生産すればいいのですが、様々な理由で日々調整を行います。余計に生産するとその分が、食品ロスにつながってしまいます。

その食品ロスを最小限に抑えるために、製造工程毎に生産重量が適正であったかを計量し確認するシステムを導入しております。

適正な原料の量であったか
適正な仕込みの量であったか
適正な製品数が製造できたか
余計な廃棄ロスは発生していなかったか

その都度データ化し、食品ロスの現状把握や要因分析、対策を行います。このサイクルを繰り返しながら、食品ロスを最小限にする取り組みを日々行っております。

製造工程毎の計量チェック

製造工程毎の計量チェック

COMPOSITING AND FEED CONVERSION堆肥化と飼料化

デリア食品の基幹工場である旬菜デリの昭島事業所では、ポテトサラダの製造工程で発生するジャガイモの皮(ポテトピール)やトリミング屑の部分を、特殊な技術を活用して液状にして、養豚場で使っていただく飼料にしています。

この技術は養豚業界の課題である国産の安全な飼料の生産や安定流通につながり、食品残渣を使った循環型社会の構築にも貢献しております。

ポテトサラダなどを作る量が増えるにつれて残渣を産廃処理する費用負担が増してきたことに加え、養豚で使用する輸入飼料の価格が高騰しています。また食の安全安心の観点から、国産飼料を使う傾向が強まってきています。各方面からこの動きは後押しされています。

ジャガイモの皮の飼料化の取り組み

ジャガイモの皮の飼料化の取り組み

ポテトピール液飼製造フロー

製造工程毎の計量チェック

PLASTIC REDUCTIONプラ削減

デリア食品グループでは、これまでは製造工場内で使用するプラスチック用品の削減活動に取り組んできました。それに加え、現在は食品容器トレーについてプラ削減の取り組みを進めております。

容器メーカーと連動して、食品トレーの強度を保ちながらの軽量化はもちろんのこと、環境配慮型容器(エコ容器)の使用率を上げる取り組みを実施しております。

<環境配慮型容器(エコ容器)>

①再生プラスチックの使用率を上げた容器
② 植物性由来のプラスチックの使用率を上げた容器

エコ容器の活用

エコ容器の活用
トレー to トレー
ボトル to トレー

CO2 REDUCTIONCO2削減

デリア食品グループではCO2削減活動を
下記の3本柱で進めております。

  1. 1.エネルギーの見える化

    電気やガスの自動検針、熱エネルギーの可視化により現状把握、要因分析、対策のサイクルを繰り返し、エネルギーを最大活用する取り組みを日々行っております。

  2. 2.設備の高効率化

    非効率設備から省エネ率の良い設備への更新により、電力使用削減につなげております。
    (例:LED照明へ更新)

  3. 3.未利用エネルギーの活用

    積極的な設備投資を行い、再生可能エネルギーの利用を目指しております。
    (例:太陽光発電の活用)

LED照明へ更新

LED照明へ更新

太陽光発電の活用

太陽光発電の活用

WATER REDUCTION節水

デリア食品グループでは、「食品は水という自然の恵みを原料としていること」や「水資源は限りがある資源で全ての生物の生存に不可欠な要素であること」を再認識し、水資源に向き合う活動をしております。

生産工程での節水活動としては、水使用量の見える化やデータ化を行い、現状把握、要因分析、対策のサイクルを繰り返し、水使用量を最小限にする取り組みを日々行っております。

また、デリア食品グループの基幹工場である旬菜デリ昭島事業所では、生産ラインからの排水の再利用を行うため膜処理(RO)技術を活用した設備を導入しています。排水から平均160トン/日の純水を再生して、加工場内トイレのほかに、樹木への散水、床の洗浄水、屋根散水、空調設備の室外機冷却などに使用しています。

水使用量の見える化ツールの活用

水使用量の見える化ツールの活用

逆浸透膜(RO)ろ過装置

逆浸透膜(RO)ろ過装置
逆浸透膜(RO)ろ過装置